日本で初めて労働組合をつくった男



西村茂樹の影響か?


★城常太郎の人生観は、彼の数奇な人生経験そのものから
導き出されたものであろうが、
彼の父親代わりをした西村勝三の実兄、
西村茂樹(啓蒙思想家)の著した『日本道徳論』の影響も
見落とせないように思えるのだが、
どうだろう?

※『日本道徳論』→儒教に基づいた国民道徳を説いた本


偶然であろうか、『日本道徳論』と
常太郎の唯一の著書『戦後の日本矯風論』、
タイトルも似ているように
思えるのだが?



「◎高橋是清氏に聞く・・・・・(記者)日本人で隠れた功労者があるでしょうか?
(高橋氏)私の先輩で尊んでおったのは漢学者で洋学者だったが、
文部省弘道会というものを起こした西村茂樹先生、年寄りだった。
あの人の弟が伊勢勝〔西村勝三〕とかいって靴の製造を始めた人だった。
あの人は中々の学者だったよ。
これが日本の皇道-今ある一部でいうような武張った皇道じゃないが、
これを忘れちゃいかぬ。
ただヨーロッパの文明に心酔してはいけないといって、
非常に皇道を唱えた人だった。漢学者だったがね。

(記者)それはもう、文物草創の際だからそういう人は想像の出来ぬような
苦心もあったでしょうね。」

『東京朝日新聞』(1934年8月12日付け)