日本で初めて労働組合をつくった男



なぜ、靴職工なのか?

 

★なぜ、靴職工たちが日本の近代労働運動の
起爆剤となり得たのか?


◆下級武士出身の靴職工たちの中に培われていた
「先進的な考え方」や「反骨精神」、
更には、被差別部落出身の靴職工たちの中に蓄積されていた
差別に対する「義憤」や「怒り」、
それらが、日本近代労働運動誕生の起爆剤と
なったのではと推測している。

明治時代、靴職工の仕事は、数ある職業の中でも、
最も賤しいものと
されていた。

彼等は、一般世間から筆舌に尽くし難い差別を受け、
社会的、経済的に極めて不利な状況に
追いやられていたのだ。

そうした境遇にあっても、
いや、そうした境遇に置かれていたからこそ、
靴職工たちは、互いにいたわり、助け合う
協調と相互扶助の精神を養い、
一致団結して、自らの社会的地位を向上させるべく、
立ち上がった。

この事実は、現在、労働運動の再生と活性化に
取り組んでいる現場の労働者にとって、
大きな自信と励ましとなるであろう。